羽田〜午前2時、またしても乗るハメになった羽田行きの高速バス。
しかし今日のバスはまたガタガタと振動がうるさいだけならまだしも、運転手の加減速のセンスが悪くて眠れやしないワケで……ダルい感覚のまま、羽田に到着。羽田のAIRDOの無人受付機にカードを……アレ、なんか動いてない。とりあえずボ〜っと待って有人カウンターで手続きを取ってからゲートへ。おぉ、今回は54。ボーディングブリッジで乗れるなんてなんとすばらしい(笑)
6:20の乗り込み時間直前、今回の同行者であるスキー氏がやってきまして、一緒に飛行機に乗って、一路函館へ。

函館駅函館丼はァ〜〜るばるゥきたぜェはァっこだてェェェェェ〜!
本当は天気悪いはずだったんですが、なんか知らんけど天気良くなりました。スキー氏は"自称:晴れ男"と言ってたのですが、どうやら俺自身も"おそらく晴れ男"っぽいです。
それから函館空港から駅までバスに乗ってホテルへ荷物を預け、まずは朝食。朝市のうるさい呼び込みをかき分けつつ、駅前のどんぶり市場で海鮮丼を。まぁベタな食事はしないとねぇ、と言うわけで2520円を気前よく。

……うまい!
やはり函館港町。魚介類は新鮮で美味しい。濃厚な味わいのウニ、プチプチと噛むほどにはじけるイクラ、トロリと舌でとろけるようなホタテ、磯の香りが漂うカニ、そのどれもが本当に美味しい!
すごい!すごいよ!函館丼!

摩周丸ふれあいイカひろばイカひろば2さて、お腹も膨らんだので、まずは手近な摩周丸とその前にある"ふれあいイカ広場"へ行って撮影。そして次へ行くのはスキー氏ご所望の五稜郭タワー。今日一日市電にお世話になるので一日乗車券(600円)を購入していざ。

五稜郭タワー(旧)旧タワーから見るとよく見えない左側が新タワー実は本日、五稜郭タワーの最終営業日なんですね。と言っても、無くなるわけではなく、隣にさらに高くなった新タワーがあるという、展望タワーにしては珍しい"新旧交代劇"があるわけでして。この旅行の目的の一つがコレだったりします。まずは二人して入場券を買って旧タワーへ上って最後の眺めを堪能。窓から新タワーを見上げると一番上まで見えません。たけぇなぁ……それから地上に降りて二つの塔を撮影。やはり41年の年月を感じますね。ひとしきり撮影したので明るいウチに函館観光。

坂の上から函館湾を眺めるハリストス正教会市電で逆方向に乗って赤レンガ方面へ行って坂の上から函館港を眺めたり赤レンガまで行ってみたり。そして腹も減ったのでお昼はラッキーピエロ本店へ。
ラッキーピエロはお昼過ぎだというのに結構お客さんが入ってます。やはり観光地というのもあるんでしょうけど、値段も通常より安いのもあるんでしょう。さて、ナニ食おうかな……と思ったところ「元祖でぶや」にもでてきた"ふとっちょバーガー"が。コレって一日20食限定なんだ……と思ってダメモトでオーダーしたら、アッサリ通っちゃったよ(笑) とりあえずコレとシェイクを頼んでできあがりを待つことに。
それにしてもメニューにある"チャイニーズチキンバーガー"は"人気ナンバーワン:チャイニーズチキンバーガー"って名前なんでしょうか?いちいち店員さんがオーダーを厨房に伝えるときに「人気ナンバーワンチャイニーズチキンバーガーはいりました〜」って言うんですよ。これがくじら味噌カツバーガーだったら「人気ナンバーツー〜」って言うのかなぁ……なんてスキー氏と論じていたら、

ガラーン!ガラーン!ガラーン!

な、な、な、なんじゃ!?
って思ったら、隣の席の家族の所に店員さんが串の刺さったハンバーガー、件のふとっちょバーガーが来たわけで。しかも店員さんが口上読み上げてくれるんですよ。
……もしかして、俺もこの洗礼受けるのかorz

ガラーン!

ガラーン!

ガラーン!

げぇぇっ、関羽!(じゃねぇってw)

THE ふとっちょバーガーうっわー……チョー恥ずかしすぎ(笑)
わざわざ鐘を鳴らす店員とハンバーガーを持ってくる店員の二人がかりで来ちゃって、おまけに口上を観衆のなかでいつも通りに読み上げる。ただ、読み上げるおばちゃんもすこーしだけ恥ずかしそう?に喋っているので、お互い様ってところでガマンガマン。……でもさぁ、これって凄い羞恥プレイですよ(笑)
そして、ついにふとっちょバーガーを食べるわけですが、石ちゃんみたいにかぶりつくワケにもいかないので、匠味十段以外に見たこと無いナイフとフォークで食べることに。

……うまい!
下層からバンズ、ハンバーグ、チーズ、コロッケ、ハンバーグ、トマト、目玉焼き、レタス、バンズと幾重にも重なった全高20cmはある巨大なハンバーガーだけど、全く大味じゃない。
上層から食べていく毎に味が段階的に濃厚に感じるところも絶妙に計算されていると思うし、北海道の食材が十分に活かされている。
すごい!すごいよ!ラッキーピエロ!

お昼でお腹もふくれたので、ホテルまで歩いて腹ごなしの為に歩く。
そこで気付いたんだけど……北海道って何かしらのアピールをするときに旗がおおいですね。防犯、防火はもとより、様々なメッセージを旗に込めている。風がよく吹くからってのもあるけど、どうしてなのかな。(そーいやホクレンもガス入れると旗もらえるよね)
そんでもってホテルについて一休みして、またしても五稜郭タワーへ。
ちなみにホテルは朝市の真横にあってホテルから函館駅への最短ルートが思いっきり朝市の通りなので、歩くたびに「おにーさん、どう?」ってウルサい(笑)
一度「なんか(おみやげで)足りない物ありませんか?」って聞かれたので、意地悪い俺たちは「カネ足りないよなぁ」と思ったけど、さすがに言えませんでした……(笑)

ありがとうございました。夕闇に映える新タワームニャとスキーと二つの塔夕闇に天を目指すかのようにそびえ立つ二つの塔。その低い方は今日でおしまい。その最後の瞬間を見届けるためにわざわざまた来たわけで。
古めかしいエレベーター、色といい柄といい昭和を感じる制服、最後のお客がエレベーターの扉から出てきた瞬間、とうとう古き塔の役目は終わり、社長以下従業員が長い間人々を運んできたエレベーターに礼をして、ついにその塔は全ての役目を終えたわけです。
ただ、明日は隣の新しいタワーが始まるんで、コレと言った行事とかそういうのは全くなくて、端ではおみやげ屋さんの引越しが一所懸命行われてる処でのささやかな自主的なセレモニーで終わりました。

さて、闇夜に浮かぶ二つの塔をひとしきり撮影して、やっぱり夜景と言ったら函館山。勢い勇んで函館山へ行こうと思ったのですが、今日はヤケに風が強い日で昼間見たときには風でロープウェイの運転が休みだったので、本当に夜やってるのか?と言うことで、市電駅の近くでロープウェイの駅に電話をしてみたら……「5時から運行再開してますよ〜」ラッキー!だけど、いつロープウェイが止まるか解らないのでこういうときはコストをかけてタクシー。あっという間にロープウェイ乗り場についてみれば、おぉ動いてる!早速乗って目指すは函館山!

126人乗りのロープウェイを降りて外に出てみれば……さっむー!
下のロープウェイ乗り場はさほど風が出てなかったのに、頂上は遮る物がないのか風がソコソコ吹いていて、気温もあってか寒いことこの上なし。しかしそこで敗退するのは根性なしなので、根性入れて三脚にカメラを設置、リモートレリーズを接続して夜景撮影の準備をして、風が止むのを待つわけで。
ちなみに三脚があったところで可搬性を重視したカーボン三脚では、利点である軽さがアダになって慣性重量が軽くて風にあおられやすく、しかもカーボンのしなやかさで揺れるわけで。業者の使ってる三脚はもっと重量もあるし、シッカリしているし、中判なら感度を少々上げたところでプリント時の単位面積の粒子密度は稼げているので見事なまでに後幕シンクロっぽい撮影で夜景と人間が綺麗に写ってウラヤマシス……まぁおれは夜景だけだからいいんだよ(笑)

函館の夜景とりあえず、風が弱くなった瞬間を狙って数枚撮影してみたわけですが、満足できる写真は少ないですね。微妙にブレているもの、明るすぎるもの、くらすぎるものetc……それでも美味しそうなデータが手に入ったのは嬉しい限り。今回の旅行あたりから撮影データをRAWで撮影しているので現像ソフトでいいようにいじれるのは凄く便利ですが、容量を食いまくるので大容量メモリがどんどん必要に(笑)

さて、撮るモノ撮ったのでサッサと下山をして芯まで冷えた体を温めるには……温泉!つーわけでスキー氏の案内で住宅街のど真ん中にある谷地頭温泉へ行くことになったんだけど、どうも市電のつなぎが悪いので"徒歩"で行くことに(笑)
で、よりいっそう冷え込んで歩いてボロボロになった身体も、鉄のとけ込んだ茶褐色の湯につかってしまえば、ぶぇ〜……キモチイィ〜なんて思ってたらあっという間に"蛍の光"が流れてきて入浴時間は30分ほど。まぁ終わりなんだからしょうがないってことで服を着て帰りの市電の時間を見ると……あと30分も待たなくちゃいけないワケで、ここら辺住宅地だから人も歩いてないしタクシーも……いた!
偶然流してた運ちゃんに助けられて函館駅方面へ走らせる。そーいや晩飯食ってなかったので大門横町へクルマを向けてもらって晩飯を。

入ったのはココ。でも最初に覗いた店だったんだけど「ひとまわり覗いてから再評価」という事でグルリとひとまわりしてから入店して、自分もスキー氏も塩ラーメンを注文。

……うまい!
澄み切った塩スープはくどくなく、口に入れると流れるように入って幾らでも飲めそうな味わいがある。麺もスープとのバランスが取れていて箸が進む。
とても素朴でおいしいです!

腹もイッパイになって軽く函館の街を歩いてコンビニに行って晩酌の調達。ロープウェイ乗り場で発見した"ガラナ&レモンチューハイ"ってあるのかなぁとまわってみるものの見つからず。仕方ないのでペプシNEX買ってお茶を濁してホテルに戻って、よくよく考えたら前日から一睡もしてなかったので、ベッドに横になったらあっという間に……ぐぅぐぅ……

二日目へつづく